#3「もっと”曲の終わり”を予感させるアレンジを」PYLON潮さんが語る”拍手を生み出すアレンジ”の技法

一般的に5〜6名で演奏されることが多いアカペラ界において、4名で活動する(しかも、うち1名はパーカッション)プロアカペラグループ”PYLON”。
今回は、三声(ベース、リード、コーラス)でもかっこよく、シンプルでいておしゃれなプロアカペラグループ”PYLON”で活動されている「潮さん」に、
ライブのセットリストとアレンジの関係についてお話をお伺いしてきました。
*****
こんにちは、しげです!
この記事では、「潮さんのアレンジを肴に飲む会」第二弾ということで、
「アクアノートの10周年ライブを肴に飲む会」で学んだことをまとめたいと思います。
- 聴かせどころは、ラストから2曲目
- 曲の役割を全うさせてあげることが大事
- ライブでは、いかに”いい拍手”をもらい、積み重ねるか
- お客さんに「拍手をしたら反応してくれる」と学習してもらう
- 曲の終わりを予感させるアレンジで、拍手のしやすいエンディングを
- MCでは曲の世界観を作る。あえてイントロを長くするのもOK
- ”拍手”こそが最大の演出
PYLON 潮さん
1999年に結成された混声アカペラグループ「PYLON」のリーダー。
子どもの頃からハモりのある音楽が好きで、アコギやピアノ弾き語りを録音しては自分でコーラスを重ねて遊んでいた。
アカペラとの出会いは「山下達郎」
34歳のとき会社を辞めPYLONのリーダーとしてプロに転身。6人→5人→4人とメンバーが減る中で「シンプルでも説得力のあるアレンジ」を磨く。
AquaNote のんさん
関西を中心に活動する社会人女声アカペラグループ「Aqua Note」でトップを担当。アカペラの他にもたくさんの楽器を吹いたり吹かなかったり。AquaNoteの裏ボス笑
それでは、いってみましょ〜!
目次
「アクアノートの10周年ライブを肴に飲む会」でやりたかったこと
前回は、潮さんがアレンジされた「いのちの名前」を題材に、
なぜここはこの音を選んでるの?コードネームがわからない!アレンジだけで盛り上げるコツは?等々…
潮さんアレンジの答え合わせをしてもらいました。
第二弾をやりたいなぁ~と思っていたところ、アクアの”のんさん”からこんな提案が。
潮さん!AquaNoteの10周年ライブを踏まえて、アレンジに付随したセットリスト&魅せ方について、ご講評いただきたいです!
アレンジに付随したセットリスト&魅せ方!??
え、なにそれめっちゃ面白そう…!
というわけで今回は、プロの目線から
- ライブのセットリストや演出、魅せ方
- それに付随するアレンジの技法
について、お話を伺ってきました!
アクアのライブをご覧になっていない方でも楽しめる内容になっております。
ぜひ、当日のライブの様子を想像しながら読んでみてください!
「AquaNote 10周年記念 単独ライブ」は、3部構成。
間にトークコーナーまであって、休憩含めて3時間超えの素敵なワンマンライブでした。
もはやプロやで…笑
Q1. アクアのライブ、どうでした?
アクアのライブ全体通して、ど、どうでした?
全体通して、めっちゃ良かった!
特にラストのYAH YAH YAHは、みぃちゃん(AquaNoteのベース)のしっとりしたMCがあって、10年間の想いがどんどん高まっていって、そこからあえての新曲ですー!でも”のん”がやろうって言うからやるんですー!っていう気持ちも伝わってきて、
最後はみんなで一緒に楽しむぞって感じが爆発して、すごく良かったと思います。
ほんまですか…!よかった!
で、今日は、せっかくなにかご講評を、って言ってもらってるから
あえて!
強いて言うなら!
というつもりで、言っていこうかなと思うんやけど…
はい、お願いします。
普通、ライブの一曲目って元気な曲から入るのに、今回はあえてバラードから入ってたよね。
あの選曲は誰なん?
第一部の一曲目は「song for you/RAG FAIR」
のんさんのソロから始まるアレンジでした。
確かに普段のアクアのステージでも、1曲目は割とアップテンポな曲から入ることが多いように思います。
当日はアクアの緊張感も伝わってきたし、特別感のある、とても素敵な入り方でした。
アクアみんなで話してるときに、私がこれ歌いたいねん〜って提案して、それをみんなが「やろやろー」って言ってくれたんで、自分でアレンジしてやったって感じですね。
うんうん、あれはRAGFAIRの曲なんやね。
あ、そうなんです。私がRAGFAIR好きで。
ほんまは2番まであるけど、カットしたのはあえて?
ライブの一発目やし、そんな長いことやってもなーって思って、2番はカットしちゃいました。
なるほどー…もったいない。
(もったいない…?)
Q2. 自分たちの体力に合わせてセットリスト組むのはNG?
そもそもなんですけど、アクアって自分たちの体力と相談してセットリストを組んでるんですね。
これってどうなんでしょう?
他のみんなは、どうやって決めてる?
ぷっちだるで40分のステージ、とかだったら
まず、全体を3つくらいの大きな枠に分けて、最初の15分はアニソン、途中の15分はそれ以外の変わり種系、最後10分はやっぱりタフボーイとかギャバンのおなじみで〆る
って感じで、全体の流れを決めてから考えたりします。
ほうほう。
今はそもそも、そんな長いステージをやる機会があんまり無い気もしますけどね…
あと、一曲目は結構気にする、かな。
実はライブの聞かせどころは、ラストから2曲目やねん。
そうなんですか!
聴かせどころっていうか、一番しっかり聞いてもらえるのは、ラストから2曲目。
やから、ここを何を持ってくるか。
いっちばんじっくり聞いてほしい曲を持ってくることが多い。で、それを軸に前後を決めていくかな。
へー!!
一番の聴かせどころは、ラストから2曲目。じっくり聞いてほしい曲を決め、それを軸に前後を決めていく
全体のセットリスト組むときには、体力的な事情を考慮するのは仕方がないし、それは別に悪いことじゃないと思う。
ただ、そういう場合は、曲の役割を全うさせてあげる。
アクアでいうと、普通アップテンポから入る1曲目をあえてバラードにするなら、もっとしっかりバラードでよかった…とか?
そう。1曲目バラード始まりは、普通やらないけど、逆に10周年の特別感があって、めっちゃよかった!
ただ、だからこそ1番で終わったのは、尺が短くて惜しかったなぁ…もったいなかったなぁ…って。
2番も使って、もっと思いっきりバラードに浸らせたほうがよかったね。
2番もやるべきやったか~
色んな事情を考慮したセットリストでもOK。ただし、その曲の役割を全うさせられるよう工夫すべし
Q3. ステージでの”魅せ方”のポイントは?
もう一つオープニング関連で、
拍手には、2種類あって「儀礼的な拍手」と「ホンマの拍手」
曲終わったら、みんな普通に拍手はしてくれる。これが「儀礼的な拍手」ね。「ホンマの拍手」は、心からすごいなー!っていうときに起こる拍手。
ライブでは、出来るだけ「ホンマの拍手」がほしいよね
さらに拍手には「1.大きさ」「2.高低」「3.密度(=速さ)」っていう3つの要素があって、
できるだけ大きくて、高くて、密度が濃い速い拍手、つまり”いい拍手”がほしい。
演奏の質が同じなら、前後によって拍手の質が変わるから、そこも全部含めて
どうやって”いい拍手”を積み重ねてラストまで持っていくか
が、ポイントやね。
拍手ひとつに、ここまでの分析!
普段おたべのメンバーに「拍手はもらうものではなく、浴びるもの!」と息巻いているしげですが、
「ホンマの拍手」は、まさにもらう拍手ではなく浴びる拍手ではないかと思います。
しかも、それを積み重ねていくかを考えるのが、”魅せ方”を考えるポイントなんですね。
ライブは、いかに「ホンマの拍手」をもらうか
”いい拍手”を積み重ねて、ラストまで持っていくための工夫を考える
そういう意味(拍手をどう積み重ねていくか)で、オープニングを振り返ると、
まず出囃子(SE)が鳴って、ステージに上がってくるよね。
で、お客さんは拍手してたんやけど、アクアのメンバーはみんな無反応やってん。
緊張でそれどころじゃなかったです笑
他のグループでもだいたいそうやねんけど、あれはすごく不自然。
普通の状況やったら、拍手してもらったら、自然にちょっと会釈したり、手を挙げるなり、なんかしら反応せぇへん?
拍手には自然に反応してあげて、
”拍手をしたら反応してくれる”という学習をしてもらう。
そうすると、お客さんに「拍手をしたかいがあったな」って思ってもらえるよね。
なるほど~。
ライブによっては、出囃子で拍手をもらえないこともあるけど、 あの拍手を貰えるかどうかで、そのステージのやりやすさが全然違う。 だから、どのグループでも、 まずは、ステージに上がるときに拍手をもらうための努力をせなあかん。 アクアは拍手をもらえてたのに、反応してなかったから、あれはもったいなかったな〜
確かに…
言われてみれば、ステージで客席に向かって、ちょっと笑いかけたり、頷いたりするだけでも、お客さんとコミュニケーションを取ることができますね。
”魅せ方”は、コール&レスポンスのような派手なものだけじゃなく、些細な仕草にこそ現れるのかもしれません。
拍手に反応することで、お客さんに「拍手をしたら反応してくれる」という学習をしてもらう
出囃子(SE)でステージに上がるときに拍手をもらえるかは、かなり大事なポイント
今回は、歌い出しがのんちゃんのソロやったから、しっかり”間”をとって「なにがはじまるんやろう…」感を出してあげて、
のんちゃんが歌いだしたら、他のみんなは邪魔しない。
シールド気にしたり、ゴソゴソしたりしてたけど…笑
笑
最初からしっかり”間”を取って、思いっきり静かに入る。 で、2番も使ってお客さんにはバラードに浸ってもらって、歌い終わったらしっかり拍手をもらう。 からの、MCやね! アクアノートです、今日はありがとうございますー、一緒に楽しみましょう!って。
あ、しげ!オープニングのMCは、空気つくりやからツッコまんほうがいいで!
は、はい!さーせん!笑
オープニングのMCは空気つくり。あえて、ツッコまない
Q4. ”いい拍手”を生み出すアレンジの技法
アレンジについては、どうですか?
んーエンディングかな。
エンディング?
エンディングは、お客さんが拍手をしやすい終わり方になってるかを考えるね。
そろそろ終わるな感というか、曲の終わりを予感させるようなアレンジ。
アクアは、大体ない。笑
(爆笑)
アクア、イントロとエンディングめっちゃ短いですもんね笑
基本、4小節笑
拍手しやすいエンディングって、どうやって作るんですか?
エンディングってパターンが決まってるから、いくつかある中のどれかを使っていくしかないかな。
でも、ライブの中でポイントになる曲だけはめっちゃ凝る。
じゃーん、じゃーーん!じゃぁぁぁぁあああああん!!!みたいに、終わり方をしつこく。
同じ曲でもセットリストに合わせて、エンディングだけ変えたりすることもあるんですか?
ある、直前のリハーサルで変えることもある、みんなには申し訳ないけど笑
私がやったら、みんなに嫌われるやつや笑
全体のながれで聴くと、そのときになって初めて気付くねん「あ、このエンディングちゃうわ!」って。
やから、直前の通し練習って大事やねんね。
曲の終わりを予感させるアレンジで、拍手をしやすいエンディングを
同じ曲でもセットリストによって、エンディングを変えるのもOK
エンディング関連で、曲終わったらすぐ「ありがとうございます」って言っちゃう人いるじゃないですか?
あれ、どうなんですかね?
早い!もっと発想を変えて、
曲が終わってからどれだけ拍手をもらうか。なにも喋らないで”何分その拍手が持つか”
ぐらいの感覚でやってほしい。
”拍手が持つ”かどうか?
本当にいい演奏とか、大御所の演奏って、曲終わってから1分でも2分でもずっと拍手が鳴ってて、それだけで持つやん。
それを目指す。
曲終わってから1分拍手は長いですね!
ちゃんと”いい拍手”が起こる演奏が出来ることが大前提やけどね。
曲が終わっても、すぐ喋らない。拍手だけで何分持つか競うくらいの感覚で
曲終わってから、すぐ水飲みに行っちゃったりとかもよくあるじゃないですか?
あれめっちゃ気になるんですけど、どうするのが正解なんですかね?
拍手浴びながら飲んだらええやん。かっこええで~!
拍手を…
浴びながら!
とにかく曲が終わっても、すぐ喋らない。どや顔で待つ、拍手が止むまで喋らない。
で、水は拍手浴びながら飲む、と。笑
今度からそうしよ笑
アップテンポの曲終わりで、メンバー全員が一斉に水を飲みに行くことで訪れる謎の沈黙。
アマチュアアカペラあるあるだと思って、諦めてましたが、プロはそんなやり方でクリアしてたんですね…
拍手を意識した、”終わりを予感させるアレンジ”にすることで、ステージでの演出にも大きく影響しそうです。
拍手が鳴っていれば水を飲むのも怖くない
”拍手を浴びながら飲む水”とか絶対美味しい!
しげのドヤ顔が目に浮かぶわ笑
Q5. MCで避けたいフレーズは?
みぃさんて、MCからカウントに入るのめっちゃ早いじゃないですか。
あれすごいなって思ってるんですけど、潮さんから見るとどうなんですか?
ピッチパイプ吹く人と、しゃべる人と、カウント取る人はわけるべきなんですかね?
そもそもカウントいらん曲もあるよね。バラードとか。
逆にMCで、がーっと盛り上げて、そのまま景気づけにカウント取るんやったら、しゃべる人とカウント取る人は同じでも全然いい。
あ~確かに。
MCとの世界観をコントロールするのが大事。
だから、MCで上手く世界観を作れないときとか、そういうバンドの場合は、
わざとイントロ長くして、その間に世界観をつくる、世界観に入ってもらうってのもアリやね。
例えば、ワインレッドの心とかは、、
あ、それ、わかります!
イントロもう一周長くして、そのイントロ聴いてる間に世界観に入ってもらうようにしてもいいんちゃうかな。
曲の世界観によっては、MCのいる曲・いらない曲がある。しゃべる人とカウント取る人は、流れと世界観によって決まる
手拍子を煽るのは、どうですか?
お客さんの中には、シャイな人もおるから、そういう人は煽ってもらったほうが、手拍子もしやすいよね。
確かに、ホンマですね!その視点なかった!
けど、一曲目でいきなり煽られても困るってのはある。
まだ私たち会ったばっかりですよね!?って笑
あと「手拍子お願いします」って言っちゃうのは最低。笑
お客さんが手拍子をしてあげる感覚になっちゃうから。
完全にお願いですもんね。笑
ホンマは、なるべくしゃべらないで、ジェスチャーとか顔で煽るのがいい。
そのためにゆっくり時間をかけて気持ちをつくるのが必要かな。
手拍子の気持ちをつくる?
例えば、ボイパが「ドッドッドッドッ…」って先にバスドラムを鳴らしておいて、途中から手拍子煽る演出とかあるよね?
あれも煽るのが早すぎるねん。
もうちょっと長く「ドッドッドッドッドッドッドッドッ…」って鳴らしてあげるほうが、
それを聞いてるうちに、こっちもだんだん体がビートにノッてくる。
確かに聞いてるとだんだんリズムが入ってくるというか、手拍子とかしようかなって気になります…!
手拍子を煽るなら、その気持ちができるまで”間”を取ってから。
んで、手拍子さすなら、途中でリズム変えたりややこしいアレンジにしない。
たまに、どうしてほしいねん!ってときありますね笑
手拍子は、シャイな人でもできる最小の表現やから、それをいかに気持ちよくさせてあげるのか、が大事やね。
手拍子はなるべくしゃべらないで煽る。シャイな人でも気持ちよく手拍子できるように、気持ちをつくる”間”を大切に
ライブにおける”最大の演出”とは…
アレンジにしても、MCやステージでの立ち居振る舞いに関しても、
いかに”いい拍手”をもらうか、ライブを通していかに”いい拍手”を積み重ねるか
が、根幹にあるように感じた一日でした。
他にも「やりたい曲をやってればいいのか、選曲時点でセットリストやステージを意識したほうがいいのか」について、
基本はやりたい曲でいい。
けど、ライブでやるならふさわしいものを探すか、そういうふうにアレンジするのもいいかも。
王道はリズムを変えるかな。8ビートをシャッフルにしたりとか。
と、語る潮さん。
ライブでは、選曲やアレンジにもバリエーションがあるほうがよく、セットリストの中で、たまにはゆっくり聴ける曲を入れておくことも必要なんだそうです。
どれを聞かせたいか、ライブをしたいことをイメージしてセットリストを組んだり、アレンジを考えるのが大事なんですね。
最後に2つ。すごく心に残った話をご紹介します。
昔、PYLONで「竹田の子守唄」を歌ったときに、これはめっちゃうまくいったー!っていうときがあって。
そのときに、それまでももちろん拍手はもらっててんけど、明らかにいつもと違う、ホンマに心からの拍手をもらったの。
あの拍手をもっぺん聞きたい
毎回そう思って、どんな”間”でやればもう一度あれをもらえるかって考えてやってる。
どんな演出をするより、”拍手”が一番盛り上がる。
”拍手”が最大の演出やねん。
やから、大きなライブハウスでこじんまりやるより、同じ人数でも狭いライブハウスにパンパンでやったほうが、拍手が反響して大きく聞こえるから盛り上がりやすいやん。
それだけ拍手の存在って大事。
プロアーティストの方の原体験に触れるなんて、非常に貴重なお話を聞けたな、と。
僕がステージをやめられなくなったのも、学生時代に”ホンマの拍手”(クオリティを考えると愛情の拍手かもですが…)を浴びてしまったからだと思っています。
そういう体験は、すごく大事だし、アマチュアで、しかも学生のうちからそれを経験できたのは、本当にありがたいことなんだなと改めて感じました。
次のライブでは、会場中が”いい拍手”で溢れる最高のライブにしたいですね!
さぁ、というわけで今回の記事はここまで!
このブログは、きちんと”拍手をしやすいエンディング”を迎えられているでしょうか!笑
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ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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