1.練習日誌

【ブログ】うちのガチ初心者メンバーにアレンジ講座したら、制作期間たった2日でアカペラアレンジが仕上がった話

こんにちは、なんちゃってアレンジでアカペラ界を生き抜いてます、しげです。

 

皆さんは、”アカペラアレンジ”についてどんな印象をお持ちでしょうか?

 

難しい?音楽経験が必要?センス?上手い人がやるもの?

 

なんとなく挑戦してみたい気持ちはあるけど、一歩踏み出せない領域だったりしますよね。

 

おたべのメンバーかりんさんも、そんな踏み出せない系女子の一人でした。

 

ところが先日、のっぴきならない事情でアレンジに挑戦しないといけなくなってしまったらしいのです。

 

コードとか全くわからないのにどうしたものか…

 

 

というわけで、急遽開催したのが、しげのなんちゃってアレンジ講座。

 

今回はその時の様子を少しだけご紹介したいと思います。

 

ちなみに、かりんさんは合唱や軽音楽部など音楽経験こそあるものの、コードのことやアカペラアレンジについては全く知識がなく、

 

コードという言葉は聞いたことがあるけど、それが何かは知らない。

 

という感じでした。

 

が!!

 

その日のうちに和音の構成音がわかるようになって、アレンジの構成まで仕上げることが出来ました。

 

音楽経験ゼロのしげが生き残るために身につけた、”なんちゃってアカペラアレンジ裏技”も公開しちゃおうと思います!

当日の流れ

アレンジ講座といっても、僕ごときが

 

音楽とは!和音とはなんぞや!?

 

みたいなことを語れるはずもないので、本当に本当の初心者向けの簡易版アレンジをテーマにしました。

 

お昼前くらいに集まって、カラオケ行って、ジュース飲みながらしゃべるスタイル。うちのかりんお嬢様は、そんなに長く集中力は持たないのです笑

 

講座の流れ(アジェンダ)としては、大きく2部構成

 

▼第一部 お勉強編

アカペラのアレンジってそもそも何をすればいいの?

和音、コードってなに?

構成音の見つけ方

 

▼第二部 実践編

原曲を聴く

構成を分解してみる

参考音源を探す

アレンジ全体の構成を考える

設計図に落とす

 

という流れで実施しました。第二部からは、ベース担当あっちんさんも参戦。

 

第一部で1時間くらい、第二部になんやかんやで2~3時間くらいかかったかな、、

 

お勉強よりも考えることに時間をかけていただきました。

 

▼意外とちゃんとやるしげ

どんな内容だったの?

本当に基本のキ、初めのハ、しかやるつもりもなかったので、

 

教える内容は超シンプルに、ただし事前準備は結構しっかり!

 

で、やらせていただきました。

 

内容を少しだけご紹介します。

第一部 お勉強編

僕は、アカペラのアレンジに必要な知識は、“コードネームを見て、和音(コード)の構成音”がわかる、というレベルで十分だと思っています。

 

もちろん音楽的、和声的にレベルの高い楽譜をかけるようになるには、もっともっとたくさんの知識が必要ですが、健康で文化的な最低限度のアレンジには、これと市販のバンドスコアさえあれば問題ありません。

 

音楽は、メロディ、ハーモニー、リズムの3要素で成り立っているのですが、

 

バンドスコアさえあれば、メロディとハーモニー(コードネーム)までは記載がありますし、リズムは世の中の色んな曲から拝借することが出来ます。

 

あとはコーラスにコードの構成音を分担して歌ってもらえば良いわけです。

 

>関連記事:アカペラってどうやるの? – 音楽を構成する3大要素

 

かりんさんの場合は、そもそもコードって…?な状態だったので、そこから説明をさせていただきました。

 

Cの和音はドミソ

Gの和音はソシレ

Emはイーマイナーって読むんだよ、ミソシだよ

 

みたいな感じで、ちょっとずつちょっとずつ。。

 

構成音がわかるようになるだけなら、耳コピとか、感覚とか一切要りません。ひたすら数える、覚える!努力!!

 

詳しい話は「全くのアカペラ初心者でも自分でアレンジが出来るようになる方法」にもまとめているので、気になる方はこちらも参考にしてみてください。

第二部 実践編

アカペラアレンジが何をやってるか、をざっくりつかんでもらった後は、ひたすら考える作業です。

 

でも、いきなり

 

どんなアレンジにしたいか考えて!

 

といわれても、普通は無理なので、いくつか順をおって整理しながらやってもらいます。

まず全体のイメージを考える

最初は原曲の構成を整理するところから始めます。

 

イントロ→Aメロ→Bメロ→サビ→Aメロ2→…

 

みたいに、曲の構成を書き出してください。

 

これやらないで、頭から作っていくと、曲全体のダイナミクスとか展開とかがわかりにくかったり、たくさんアレンジをしても、全部似たような構成になってしまったりします。

 

必ずまず原曲の構成を整理しましょう。

 

次は、全体のストーリーを考えます。

 

どのフレーズを一番聴かせたいか

 

を軸に、一番からどんな風に盛り上げて、大サビに持っていくか、どう終わらせるかを考えます。

 

特に正解はないですが、シンプルな方がいいと思います。

 

過去自分が書いたアレンジで、細かーーーーーく盛り上げたり下げたりをするアレンジを書きましたが、歌えませんし、聴いてるほうもよくわからなくなってしまいました。

 

自然にシンプルに盛り上がる、を意識するといいと思います。

 

この2つをきちんと整理するだけで、アレンジの方針がぼんやりと見えてくるはずです。

 

今回の場合は、

 

イントロはかなり静かに→1番はやや盛り上がり→2番はしっかり盛り上げ→Cメロ一度落として→大サビ突入→最後まで落とさずにハッピーエンド

 

という構成になりました。

アレンジのベース(参考素材)を決める

いきなりすべてオリジナルアレンジで書くのは、正直難しいと思います。

 

なので、今回のアレンジのイメージに近い参考音源を見つけましょう。とにかくまずは真似から入ります。

 

人によっては、その曲をすでにアカペラで歌っている人たちのものを真似るパターン、もあると思いますし、

 

アカペラ、楽器問わず、好きなアレンジを真似する

 

というのもあると思います。

 

僕の場合は、やりたい曲のアカペラアレンジを探すより、作ろうと思っているアレンジの構成と似た構成のアカペラ曲を探します。

 

今回は、パーマネントフィッシュさんの「街」を参考音源として提案させていただきました。

 

イントロ~1番はしっとり→2番からコーラスに動きが出て盛り上がり→大サビ→エンディング

 

という構成がイメージと近かったからです。

 

▼街/パーマネントフィッシュ

 

何度聞いてもいい曲ですね~。特に2番、大サビはパーカッションパートの人なら、一度は真似したくなるフレーズだと思います!

 

さて、参考音源が決まったら、あとはそのアレンジをとにかくパクります。徹底的にパクる。スキャットはどんなもとを使っているか、盛り上がりの前にコーラスはどんな動きをしているか、ベースはどうか、パーカッションはどうか、印象的な休符はどこで使われているか、等々…

 

聴けば聴くほど勉強になることばかりです。

 

ぜひ一度、アレンジの参考音源として聞いてみてください。プロってやっぱすごいですよ。

しげ流(?)アレンジ裏技

僕は学生時代はなんやかんやで数十曲はアレンジしたと思います。そのためにトライトーンの楽譜とか色々なプロの方の楽譜も見せていただきました。

 

そんな中で、ひとつ気づいたことがあります。

 

プロになればなるほど、なんもしてない!

 

なんもしてないというと語弊がありますが、とにかくシンプルで美しいんです。同じ楽譜で歌ってるとは思えないくらいシンプル。

 

そこから得た仮説が、アカペラのアレンジは、実はシンプルなパーツの組み合わせでしかない説、です。

 

よくよく聞いてみると、例えばコーラスは

 

ウーアー系

トゥントゥン系

字ハモ系

裏メロディ系

 

の4つくらいに分けられます。

 

先ほどの「街」だって、

 

イントロ~2番途中までは、ボイパの有無こそあれど、ひたすらウーアー系→2番途中から字ハモ系が増えて→最後は全字ハモ→裏メロディでエンディング

 

と、なってます。

 

なので、困ったらこの4カテゴリーの順番を丸パクりしちゃいましょう。余計なことしすぎないほうが、シンプルで歌いやすい楽譜になるはずです。

 

意外と教えてもらえない裏技じゃないでしょうか。

実際に書いてもらったものがこちら!

原曲の整理をして、イメージを作って、参考音源を分析したら、

 

最後に、それを具体的なアレンジの設計書に落とします。

 

一番のAメロはウーで、サビはアーで、2番になったらちょっと字ハモ増やして等々、歌ってる姿を想像しながら作ります。

 

そうして出来た実際の設計書がこちら。

 

 

…思ったよりカオス!笑

 

でも良いんです、これで!アレンジャーの頭のなかが整理できれば良いわけですから!

 

ここから先は、この設計図に沿ってベース、メロディー、コーラスを割り振ります。

 

バンドスコアさえ用意してもらえれば、コードネームはわかるので、コーラスが歌う音はコードの構成音をカバーするように配分すればOKです。

 

具体的なコードの構成音をの見つけ方は「全くのアカペラ初心者でも自分でアレンジが出来るようになる方法」の記事でも触れています。参考にしてみてください。

まとめ

いかがでしたか。

 

今回はアレンジ講座の内容と実際の設計図をご紹介しました。具体的にパート毎の音に落としていく方法やコツに関しては、触れませんでしたが、アレンジをするための流れや全体の考え方は、なんとなく感じてもらえたのではないかと思います。

 

では、本記事のまとめです。

  • まずはコードネームと構成音の見つけ方を覚える
  • 原曲を聴きながら、どんなアレンジにするかイメージする
  • 曲の構成に合わせて、ウーアー系などの動きを決める

 

ちなみに、タイトルの「2日でアレンジが仕上がった」について言うと、1日目では、コードって何?から設計図を考えるところまで、2日目はしげがその設計図を基に音を割り振ってアレンジを完成させました。

 

どんなアレンジにしたいかが明確になっていれば、音の割り振りはある程度規則的な部分もあるので、コツさえ掴めば、曲によってはすぐ仕上げることが出来るというわけです。

 

次回の講座では、かりんさんに実際に音を割り振るところまでやってもらいたいと思います。その前に、かりんお嬢様には、PCと編曲ソフトを用意してもらわないといけないんですけどねw

 

それでは今日はこの辺で!お読みいただきありがとうございました。

 

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ABOUT ME
しげ(ボーカルパーカッション)
学生時代からアカペラサークルで活動し、ライブ企画やイベントスタッフを経験。「歌がうまい=モテる」への反骨精神(アンチテーゼ)から、ライブパフォーマンスやステージングの研究を始める。ライブ演出・ステージングのネタ、プロアーティストのワークショップなどで得たおもしろ練習法を発信しています。

おたべブログでは、アカペラが楽しくなるようなアイデアを発信しています。

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