【ブログ】僕はAquaNoteのファンを満足させられているだろうか

大学生1回生の冬。
はじめてTRY-TONEのクリスマスライブを見てから、真面目にアカペラのこと、ステージを考えるようになり、ライブに何度も足を運ぶようになる。
大学2回生。初めてのビルボード、初めてのRockappella。「こんな風になりたい!」と、ちょっと本気でアカペラを練習し始める。
大学3〜5回生。学生ながら社会人のアカペライベントにも顔を出し始め、授業をサボってPAのお手伝いに行ったり、ネットラジオMCの真似事(実際に放送はされてた)をさせてもらったりして過ごす。
社会人になる頃には、アカペラというより、ステージでたくさんの人に楽しんでもらうことが楽しくてたまらなくなった。
縁あってずっと憧れだったアカペラグループ”ぷっちだる”にも加入し、メンバーについていくために必死で練習した。
当初は楽譜通りに叩けなくてかなり苦労したのを覚えている。
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かれこれ僕がアカペラを始めてから10年近くが経とうとしている今日、
女声アカペラグループ「AquaNote」の10周年記念単独ライブ
に、サポートパーカッションとして出演させてもらいました。
グループとして10年。
マイケル・ジャクソンが亡くなったのが10年前。
水嶋ヒロと絢香が結婚したのが10年前。
僕がアカペラを始めようかなぁ、どうしようかなぁ〜と思ってた10年前。
アクアは、その頃からグループとして活動を始めていて、
定期的に新曲も増やして、ステージングも考えて、打ち合わせして、あーしようこーしようって工夫して、MCも考えて、メンバー交代の度に楽譜を調整したり、時には喧嘩したり、仲直りしたりを繰り返しながら、
ステージに立ち続けて10年。
僕がお世話になりだしたのは、確か3年くらい前?からですが、それ以降もすごいスピードでレパートリーも増えてるし、リアレンジもされてます。
ぷっちだるに加入して、みぃさん(ベース)に顔を覚えてもらえたことで、声をかけてもらうようになって、
気がつけば、ぷっちだるよりアクアノートとしてステージに立つほうが圧倒的に多くなりました。
はじめの頃は「サポートとして、アクアの邪魔だけはしないように 」ばっかり考えてたんです。
余計なことしない、失敗しない、走らない、もたらない、押さない、かけない、しゃべらない、、、
でも、ある時アクアのファンの方から、
「しげちゃんサポートのアクアは安定してますね!」
って言われて、思ったんです。
アクアのファンは、アクア(+サポート)じゃなくて、
アクアノート feat.しげ
アクアノート feat.もりもり
みたいに、サポート込みでのアクアノートを楽しんでるんだな、と。
それに気づいてから僕は、謎のプレッシャーと使命感を感じるようになりました。
僕がサポートだったせいで「今日のアクアはあんまりだったな」なんて、思わせるわけにはいかない。
僕より上手い人はたくさんいるけど、僕が演るアクアのステージを、お客さんが楽しめるようにするには、何ができるかを考えないといけない。
この頃から僕は、MC中に、みぃさんにガンガン絡むようになります。笑
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アクアは、イベント出演のペースも早いので、練習の回数も少ないです。
新曲でも2〜3回合わせたらあとは当日。
時間がないので、練習で出来るのはブレイクのタイミングとか終わり方とか、いわゆる”キメ”の部分だけ。
そんなステージに何度も立たせてもらえたおかげで、
ベースを聞きながら叩き方変えなきゃって思うようになったり、
リズムパターンよりも、感じてほしいリズム、グルーヴがどうかを考えるようになったり、
パーカッションでも楽しく踊ってるように魅せるにはどうしたらいいかを研究してみたり、
とにかく色んなことを考えながら、アカペラをするようになりました。
アクアが僕を頼ってくれたおかげで、僕はみんなに頼ってもらえるパーカッションになりたいと思うようになりました。
自分勝手にならないように。でもメンバーをノセて、引っ張っていけるようなパーカッション。
歌う人が楽できる、歌うことに集中できる、やりたいことがやれるパーカッション。
出来るようになったとは、まだ全然思えないし、結局上手くなるしかないんですけど、
上手くなりたいと思わせてくれたのはアクアだったし、上手くなったかもって思えたのもアクアでした。
アクアがなかったら、まだこんなにアカペラにのめり込めてなかったかもしれません。
今日まで育ててくれてありがとう、アクア。
僕はAquaNoteの音楽になれましたか?
AquaNoteのファンの皆さんを楽しませることが出来ましたか?
これからまた10年20年続くアクアの歴史を、少しでも繋ぐことができていれば、こんなに嬉しいことはありません。
10周年、本当におめでとうございます。
これからまだまだAquaNoteが長く楽しく続きますように。
よければ、また呼んでください。
しげ