アカペラ用機材の使い方 – マイク・スピーカーの繋ぎ方

こんにちは、しげです!
アカペラ用の機材と言えば、マイクの他にミキサーやスピーカー、パワーアンプなどたくさんの種類があり、どこに何を繋げばいいのか、教えてもらわないと全くわからない世界ですよね。
本記事では、アカペラで使われる基本的な機材、役割、繋ぎ方をご紹介したいと思います。
アカペラ初心者向けの解説です。より詳しい説明や具体的な操作方法については、実際の機材を触りながら試したり、メーカーさんに問い合わせるなどしてください。
アカペラライブに必要な機材と役割を知ろう
ライブハウスを借りて行うアカペラライブであれば、機材の心配をする必要はありませんが、路上ライブなど自分たちで機材を組んで行うイベントの場合は、必要な機材とその繋ぎかたを知っておく必要があります。
まずはアカペラグループがライブをするのに必要な最低限の機材の種類と、その役割をみていきましょう。
マイク
まずはマイク。これは声や音を拾うために必要な機材です。基本的に一人一本用意しましょう。一般的なアカペラグループであれば、5~6本必要です。
実はマイクにも色々な種類があり、それぞれ特徴が違います。自分にあったマイクを選んで、最大のパフォーマンスを発揮できるようにしましょう。
ミキサー
続いてミキサー。これはマイクで拾ってきた音を加工するための機材です。
マイクにどの程度音を拾わせるか(ゲイン)や、どの程度の大きさでスピーカーから出力するか、高い音、中間の音、低い音それぞれのバランスを整えたりするのに使います。
▼名称説明
(図挿入予定)
パワーアンプ
パワーアンプは、単純にアンプとも言われ、エレキギターを弾く時にも使われています。
本来マイクやミキサーには音を大きくする機能はありません。あくまで鳴っている音をどのくらい拾ってくるか、あるいは特定の音域の音を拾わないようにするかの調整をするのが、マイクやミキサーの機能です。
パワーアンプは、マイクやミキサーで調整された音を大きくして、スピーカーにパスする繋ぎ役を担っています。
パワーアンプ側には、音をどのくらい増幅させるか(大きくするか)を調整するためのつまみがあり、会場やスピーカーにあわせて、その幅を調整することが出来ます。
このパワーアンプの機能を備えたミキサーのことをパワードミキサーといいます。先ほどの説明と少々矛盾しますが、パワードミキサーであれば、追加でパワーアンプを繋ぐ必要はありません。
スピーカー
スピーカー。これは皆さんご存じの通り、音を出すための機材です。
パワーアンプによって増幅された音を受け取って、人間が聞こえる音として出力します。
どのくらいの大きさまで耐えられるか、音域なども機材によって異なりますので、こだわりのスピーカーを探してみるのもまた一興かと思います。
ミキサーと同じく、スピーカーにもパワーアンプを内蔵した”パワードスピーカー”というものが存在します。
”パワードミキサー”と”パワードスピーカー”を繋ぐ際は、どちらか一方で音を増幅するように設定してください。音が二重に増幅されてしまい、故障の原因になります。(具体的な設定の仕方は機材によって変わるので、説明書あるいはメーカーに問い合わせるようにしてください。)
シールド
マイクやスピーカーなど、前述の機材はすべて”シールド”を会して繋がれます。コード、ケーブルのことです。
実際に見ていただくとわかるのですが、シールドの結合部分には、穴あるいは突起が3つある「キャノン」と、穴あるいは大きな突起が1つの「フォン」の2種類が存在します。
一般的にはマイク⇔ミキサーは「キャノン」。それ以外は「フォン」で繋がれる場合が多いです。
この「キャノン」と「フォン」という言い方を覚えておきましょう。間違えてしまうと、機材を繋ぐことができません。
アカペラ用機材の繋ぎ方
続いて繋げ方です。音の流れに沿って繋いでいけば、音は鳴るはずです。どこにシールドを差すか、気を付けながら繋げていきましょう。
すべての機材を繋ぎ終えるまでは、音は鳴らさないでください。急に大きな音が出るなど、機材の故障の原因になりますので、きちんと繋がっているかどうか、フェーダーやゲインが下がっているかどうかなど、指さし確認で問題ないことが確認できるまでは、電源もいれないでおきます。
アカペラ機材の使い方の注意点については「アカペラ機材でやってはいけないNG行為」にまとめています。マイクは叩いてはいけないなど、実はNGな行為をまとめています。
マイク→ミキサー
まずはマイクとミキサーを繋ぎます。大抵はキャノン⇔キャノンのシールドを使います。
マイクから入った音をミキサーは受け取る側になるので、inputとなっているほうに繋ぎましょう。
ミキサー→パワーアンプ
続いて、ミキサーとパワーアンプを繋ぎます。
マイク→ミキサーと流れた音は、ミキサー→パワーアンプに出力されるので、音を出力するミキサー側はoutput(機材によってはsendとなってる場合もあるかもしれません)にシールドを差します。
パワーアンプは、ミキサーから音を受けとる側なので、inputに差しましょう。
パワーアンプ→スピーカー
最後は、パワーアンプ→スピーカーに繋ぎます。
今度はパワーアンプが出力側なので、パワーアンプのoutputとスピーカーのinputを繋ぎます。
シールドは、フォン⇔フォンで繋ぐ場合が多いと思います。こちらも機材によりますので、穴の形などから判断してください。
まとめ
それでは、本記事のまとめです。
- 音を拾うマイク、調整するミキサー、大きくするアンプ、スピーカーが必要
- マイク→ミキサー→パワーアンプ→スピーカーの順で繋ぐ
- 機材が故障しないよう、はじめは音量を下げておく
機材を繋いだ後の音つくりに関しては「アカペラ用機材の使い方 – 音作りのキホンのキ」の記事にまとめています。
ぜひ機材の繋ぎかた・使い方を覚えて、ライブハウスだけでなく、野外のイベントなど様々な場面でアカペラライブを楽しんでくださいね。
マイクの選び方については、こちらの記事もご覧ください。
>関連記事:アカペラ用のマイクはどれがいい? – ボーカルマイクの基本的な選び方
機材の使い方の注意点については、こちらの記事もご覧ください。
ここまでお読みいただきありがとうございました。