アカペラ初心者必見!リズムの基礎力が強化できるメトロノーム練習法

リズム感を強化する練習といえば、メトロノームを使った練習が一般的ですが、メトロノームは「とにかく鳴らしながら歌えばいい!」というものではありません。大切なのは使い方。
今回は、その曲のテンポを鳴らしながら歌うだけではない、ちょっと変わったメトロノームの使い方をご紹介します。

この記事では、リードボーカルやグループ全体目線の解説をしていきますが、ボーカルパーカッションやベースパートの個人練習でも基本的な考え方は変わりません。是非参考にしてみてくださいね。
超ゆっくり鳴らす
これは結構やってる人も多いかもしれません。メトロノームを通常のテンポよりゆっくり鳴らしながら歌います。
アップテンポな曲などは、勢いに任せて歌っていればなんとなく歌えているような気分、スピード感があるような気分、リズムが表現できている気分になりますが、一度ゆっくり歌ってみてください。
ゆっくりだと歌えない、リズムがもっちゃりして、全然かっこよくないという場合は要注意です。
かっこよく歌える人は、テンポをゆっくりにしてもかっこよく歌えるものです。もしテンポを落として歌えないということであれば、それはその曲の歌い方がしっかり定まっていない、歌いこなせていないということ。
また大前提として、ゆっくりなテンポで細かい歌い回しや、グループ全員で息を揃えて歌うということができないのに、早いテンポで出来るはずがありません。
一度、通常のテンポよりも遅いテンポ(四分音符=160の曲なら、100くらいまで落とす)で歌ってみて、細かいフレーズ感や息を合わせてみてください。きっとどうしてもやりにくい箇所が出てくると思うので、そういったところは重点的に練習していきましょう。
超早く鳴らす
今後は逆にテンポを上げて歌う練習をします。前述のゆっくり歌う練習は、やっているグループも多いと思いますが、早く鳴らすのはやっていない人も多いと思います。
ゆっくりなら歌えるフレーズも、テンポが早くなると歌えなくなるなんてことは大いにありえます。アップテンポな曲をさらに早いテンポ歌う場合は、相当集中していないと歌いきることはできません。これも訓練です、色々な曲で試してみてください。
そして、もう一つ早いテンポで歌うメリットは、テンポのずれに気付けるようになるということです。
ゆっくりなテンポと指定のテンポの練習だけでは、少し早くなったとき、かなり早くなったときの感覚を養うことができません。
早いなと思った時に、ぼんやりと「早いかも、まぁでもいいか、、」という感覚で歌うのではなく、そのテンポでもきちんと歌う。そしてその上で、指定のテンポが一番気持ちよく歌える、という感覚を養うことで、グループ全員がその曲の気持ちいいテンポ感を感じることが出来るようになります。
ゆっくり鳴らす練習とセットで、早く鳴らす練習も取り入れてみてください。
裏拍で鳴らす
最後はさらに変わり種。一般的にメトロノームは「カッ、カッ、カッ、カッ、」と表拍で鳴らすものですが、あえて「、カッ、カッ、カッ、カッ」と裏拍で鳴らして歌う練習をご紹介します。
とにかく一度やってみてください。超絶難しいです!
ただ、難しいことができるのがスゴイ!ということではなく、普段意識しにくい裏拍を強烈に意識しながら歌えるようにすることで、歌唱力を強化しましょうという練習です。
リズム感強化にも有効ですので、パーカッション担当の人はもちろん、是非リードボーカル、コーラス、ベースの方も挑戦してみてください。いろんなテンポで裏拍に感じる練習をするだけで、安定感強化にもつながります。
まとめ
いかがでしたか。メトロノームの使い方、参考になりましたでしょうか。
それでは、本記事のまとめです。
- ゆっくり鳴らして歌いまわしを確認、メンバー全員と息を揃える
- 早くしても歌えるように練習
- 裏拍メトロノームでリズム感強化
実際に筆者が所属するアカペラグループおんたま弁当(おたべ)で、この練習を採用してみました。やってみた感想についてもまとめているので、よければ参考にしてみてくださいね。
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