超簡単!アカペラのステージングが抜群にレベルアップする3つのコツ

もうすぐライブがあるのにステージングが決まらない。先輩から「もっとステージングも考えた方がいい」と言われたけど、何をしていいかわからない。かっこいいステージングを考えたいけど、何から始めればいいかわからない。
ライブのステージングって本当に難しいですよね。
本記事では、そんな皆さんのために、“次のライブですぐ使える!超簡単で効果抜群なステージングのコツ”を伝授したいと思います。

プロアーティスト直伝の裏技も紹介するで!
目次
まずはステージングの考え方から
いきなりステージングを考える前に、まずおさえてほしいことがあります。それは、
ステージング=振り付けではないということ。
ステージングを考えるとなると、どうしてもダンス的な何かをやらなければならない気になりますが、そんなことはありません。プロのライブを見たことがある人ならわかると思いますが、プロってそんなに踊ったりしないですよね?でもステージとしては当たり前にかっこいい。
ステージングとは、ステージ上での立ち居振る舞いすべてのことを指します。ステージングをやるかやらないかという話ではなく、ステージに立つ人は全員ステージングについて考えるべきなのです。
そんな観点でプロのステージングをよーく見てみると、いくつかのパターンに分けることが出来ます。
- 音楽的な表現を体でも表す
- 目立つべき人を目立たせる
- 盛り上がりを見た目でも表す
ひとつめの、音楽的な表現を体でも表すのは、個人レベルで出来るステージングです。ボーカルなら音量や音の伸ばしかた、切りかた、音色のイメージなどを表すこともあります。
後半のふたつは、グループ全体でやる場面が多いです。皆さんがステージングと聞いて、まずイメージするのは主に後者ではないでしょうか。
プロのステージがかっこいいのは、この3パターンのステージングがステージ上で常に表現されているからです。
というわけで、この3パターンを踏まえた上で、簡単に出来るステージングのコツをまとめていきたいと思います。
ステージングのコツ① 自分で自分に指揮する
歌っている途中でどう動いていいかわからないという人は、まず自分がどう歌いたいかのイメージを固めることからはじめましょう。
音楽的な表現を体でも表すためには、まず自分がどう歌いたいかがないと表現しようがありません。
歌っている途中でどう動いていいかわからないという人は、楽譜を追っているだけで表現的な部分に気が回っていない可能性があります。練習の段階で研究に研究を重ねて、グループとして、ボーカリストとして、どう歌いたいかをとにかくクリアに明確にしましょう。
そして、歌いたい表現が固まったら、それに合わせて自分で自分に指揮をするイメージで手を動かしてみてください。それだけで立派なステージングになります。
無理に大きくする必要はありません。どう歌うかに合わせて、自然に手を動かせば問題ないです。

発声のイメージを手や体で表現しながら歌う人もおるで!とにかく自分の音楽的なイメージを表現できればOKや!
ステージングのコツ② ”しっかり”一歩前に出る
続いてアマチュアグループに効果があるステージングは、“しっかり一歩前に出る”です。
リードの時は真ん中に立とうとか、一歩前に出よう、と決める人はたくさんいると思いますが、パッと見ただけで誰がどう見ても前に出てるとわかるくらい”しっかり”前に出てないと、ステージ上ではあんまり意味がありません。
この意識がめっちゃ大事。
自分なりに一歩出ているだけでは、遠くから見たときによくわからないし、わからないものはやってないのと一緒。ステージに立っているからには、常にお客さんから見えている景色と自分たちが見せたい景色が一致しているかどうかを意識することが大事なのです。
自分がリードの場合
ライブハウスのステージには、スポットライトが最も当たりやすい位置があります。自分がリードの時は、その位置に立つようにしつつ、コーラスの人たちがそのラインよりも一歩下がって立つようにしてください。
スポットライトがない野外ライブなどの場合は、”しっかり”一歩前に出ます。ステージ上からはわかりにくいので、実際にメンバーに客席に降りてもらって確認してもらうといいと思います。
やってみると、ステージ上での一歩が思ったより大きいことに驚きますが、本来の一歩前に出るというのはそれくらい出てちょうどいいのです。
曲中でリードが代わる場合も、リハーサルで確認した位置を基準に一歩前に出るようにします。歌いながらだとどうしても一歩が小さくなりがちなので注意が必要です。

前に出る出だしのタイミングまでこだわれるともっとええな!歌いながら前に出るほうが良いのか、コーラスのうちに早めに前に出ておいたほうが良いのか。これは曲によるから、実際に試してみることをおススメするで。
自分がコーラスの場合
コーラスはリードよりも常に後ろにいるようにします。
ただし、後ろにいる=見られていないわけではありません。
お客さんの中には、常にあなたのことしか見ていないお客さんが必ず一人はいます。それはあなたの友だちかもしれないし、たまたま今日のライブに足を運んでくれた別グループのお客さんかもしれない。
どちらにせよ、そのお客さんに今日一日が楽しかったと思ってもらうためには、一歩後ろで歌っているあなたもきちんとステージングを意識する必要があります。コーラスの場合でも、自分で自分を指揮するように体全体を使って自分の音楽を表現しましょう。
また、常にリードより後ろにいるようにするとは言いましたが、コーラスパートでも曲中で目立つべき瞬間があります。例えば、トップが裏メロディを担当する瞬間やベースのキメフレーズなどの時です。
この時は、少し前に出るようにしましょう。タイミングによっては、しっかり前に出てしまっても構いません。
一瞬リードを追い越すこともあります。でもそれは、その瞬間はコーラスがメインだからです。自分のパートがどこでメインになるかをきちんと計算して、目立つべき瞬間にはきちんと目立てるように意識しましょう。
ラストに全員で前に出る場合
グループ全体でのステージングの王道といえば、曲のラストに全員で前に出る演出。
この演出では、モニタースピーカーの横か、それを超えるくらいまで出たほうがかっこいいです。
プロのステージがかっこいいのは、前に出ているときと出ていないときの差がはっきりしているから。見ているほうに良い意味で圧がかかって迫力を感じるのです。
自分たちがやるときも、せっかく全員で前に出るのであれば、しっかり圧を出しましょう。大丈夫、ちょっとくらいモニターが聞こえなくなったからといって、曲全体が台無しになったりはしません。
次章でご紹介する動き出しを揃えるテクニックとの合わせ技を駆使すれば、それだけでライブのラストは大きな拍手に包まれること間違いなしです。
ステージングのコツ③ 動き出しの裏拍~動き出しを揃える
人がかっこよさや気持ちよさを感じるのは、どんな瞬間だと思いますか?その答えは非常にシンプルで、
バラバラだったものが、急にひとつにまとまると人は気持ちよさを感じるのです。
三浦大知でもPerfumeでも、それぞれがバラバラに動くダンスだったのが、キメの瞬間にバチっと全員揃う演出は本当にカッコいい(もちろんそれ以外にも、緩急だとか演出だとか色々要素はあるんですが、、)
漫画でもバラバラだったチームがひとつにまとまる瞬間は、なんだか胸が熱くなりますよね。
”バラバラだったものが急にまとまった感”をステージ上で演出するためには、動き出しをとにかくバチっと揃えることが効果的です。振り付けなら振り付け、前に出るなら前に出る瞬間を揃えることに全神経を集中させてください。
どんなにかっこいい振り付けを練習して、どれだけステージ上で迫力を出したとしても、動き出しが揃ってなかったらその威力は半減しますし、逆に動き出しさえ揃っていれば、そのあとが多少崩れてもそれが味となってかっこよく感じる。そのくらい動き出しは、人間がかっこよさ、気持ちよさを感じるのに大切な要素です。

そんな簡単にいうけど、何度やってもうまく揃わないわ…
そんなあなたは、”動き出しの裏の拍”を意識してみましょう。
動き出しの裏拍は、いわば「セーのッ!」にあたる部分。ここをきちんと意識すれば「せーのッ!ポン!」の「ポン!」が揃います。
ここ一番の盛り上がりを表現したい時には、”しっかり前に出る”×”前に出る瞬間”をとにかく意識してみてください。バチっと決まった瞬間はめちゃくちゃかっこよく、その後の演奏が圧倒的にかっこよく聴こえます。

”動き終わり”にも気を配れると完ぺき!終わるタイミングまで全員揃える必要はないけど、一人だけ先に振りが終わってるとか、後ろに下がってるとかするのは、見てるほうからするととってもダサいで。
まとめ
いかがでしたか。どれもすぐに試すことが出来る簡単なコツだったと思います。
それでは本記事のまとめです。
- どう歌いたいかを明確に固めて、自分でそれを指揮する
- 前に出るときは”しっかり”一歩前に出る
- 動き出しの裏拍~動き出しを揃える
ステージングを意識するというのは、難しい振り付けを考えることではないし、運動神経がないと出来ないようなものでもありません。ステージでの立ち居振る舞いに少しだけ気を付けてあげること、曲の盛り上がりや表現を少しだけお客さんにわかりやすくしてあげるため、ちょっとした工夫なのです。
ぜひ皆さんも今回ご紹介したコツを試してみて、その効果を実感してください。ライブの盛り上がりや拍手の量が変わるはずですよ。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
[temp id=2]