アカペラとは? – アカペラの定義・用語解説

この記事では、アカペラの定義や用語について、初心者の方でもわかりやすいように解説しています。
- アカペラは、元々簡素化された教会音楽のこと。今では、楽器を使わない音楽全般を指す
- 主なパートは6種類。リード、コーラス(3種)、ベース、ボイパで構成される
- 国内外問わず、アカペラアーティストはたくさんいる。アカペラ用の曲もたくさんある
目次
アカペラとは、楽器を使わない音楽のこと
最近よく耳にするようになった「アカペラ」
そもそもアカペラとは、どういう意味なのでしょうか?
アカペラは、元々「教会風の」「礼拝堂風の」という意味を持つ言葉です。
今では「無伴奏(=楽器を使わない)で」という意味で使われています。
本来神様への祈りや感謝を歌うはずの教会音楽ですが、ルネサンス期には、その歌詞さえも聞き取れないほどに派手で複雑化してしまっていたそうです。
そんな状況をみかねて「複雑なつくりをやめて、もっとシンプルで歌詞や想いが届けられる形式の教会音楽を作ろう!」
ということで生まれたのが、アカペラ。
その後、教会音楽以外でも”簡素化された形式の音楽”をアカペラと呼ぶようになり、今では”無伴奏”や”楽器を使わない形式”のことを指す言葉となっています。
アカペラは、元々簡素化された教会音楽のこと。今では、楽器を使わない音楽全般を指す
ちなみに、アカペラと混同されがちなのが「ゴスペル」
アカペラとゴスペルはどう違うのでしょうか?
ゴスペルでも、楽器を使わない曲があったり、大勢でパワフルに歌う曲が多いことから、アカペラとよく混同されがちですが、
ざっくりいうと、
- アカペラは、楽器を使わない音楽のスタイルのこと
- ゴスペルは、神への祈りを捧げる音楽のジャンルのこと
曲によっては、ゴスペル(賛美歌)をアカペラ(楽器なし)で歌う、という使い方もできます。
ゴスペルの起源など、詳しくは以下の記事にまとめています。ぜひご覧ください。

アカペラは、伴奏部分を全て声で表現する
一般的なJ-POPやバンドでは、メインボーカルの他にギターやドラム、キーボードなど、楽器を演奏するメンバーがいます。
あの人たちがいったい何をしているかというと、
じゃじゃじゃじゃ~ん♪とか
どんどん!とか
ぴろりろり~ん♪とか、
伴奏にあたる部分を演奏しているわけです。
アカペラでは、ギターやドラムがやっていることも、楽器を使わずに、すべて人の声で表現します。
1人でハーモニーを作ることはできないので、一般的には5〜6名で、メインボーカル+伴奏(ギターやキーボード、ベース)部分をカバーして演奏します。
アカペラは、メインボーカル+普段楽器が担当する伴奏部分も人の声で表現する
アカペラのやり方については、こちらの記事で詳しくまとめています。ぜひご覧ください。

基本的にどんな曲でもアカペラに出来る
世の中の曲は、基本的にどんな曲でもアカペラにすることが出来ます。
例えば、アカペラ番組「ハモネプ」では、J-POPやアニメソングが、アカペラでカバーされています。
「アカペラをやってる人は、みんなハモネプを目指してやってるの?」と聞かれることがありますが、そんなことはありません。
ライブハウスで大勢の前で歌うほうが好きな人もいれば、趣味で楽しむ人もたくさんいます。
▼ハモネプ(ちょっと昔の映像)
▼ハモネプ(最近の映像)
ハモネプはパート分けもわかりやすいですね!
アカペラは、大きく分けると6つのパートに分かれています。
- メインボーカル=リード
- 伴奏=コーラス(音域によって3種類)
- ベース=ベース
- ドラム=ボーカルパーカッション(ボイパ)
です。
詳しくは、以下の記事にまとめています。各パートに向いている性格についても触れていますので、パート選びの参考にしてみてください。

基本的に、どんな曲でもアカペラにすることができる
主なパートは6種類。リード・コーラス(3種)・ベース・ボイパで構成される
楽器を使わない前提で書かれたアカペラ曲もたくさんある
J-POPのアカペラカバー以外にも、そもそもアカペラで歌う前提で書かれた曲も存在します。
ゴスペラーズの「ひとり」や、最近はLittle Glee Monster(リトグリ)も有名ですよね。
https://youtu.be/HJhVb3psMa8
日常生活の中で、アカペラの演奏に触れる機会はまだまだ少ないですが、アカペラのプロアーティストとして活動している人はたくさんいます。
その人たちはプロアカペラグループとして「楽器を使わない前提で書かれたアカペラ曲」をリリースし、一般的な楽器バンドと同じように、ライブ活動やCDを作成して、ミュージシャンとして活動しています。
というわけで、ハモネプでは演奏されない「楽器を使わない前提で書かれた楽曲=アカペラ曲」をみていきましょう。
例えば、こんな曲がそうです。
▼アカペラでゆこう(TRY-TONE)
▼情熱Fiesta(SOLZICK)
海外ではこんな感じ。
▼Chili con carne(The Real Group)
▼Bang(Rockakapella)
Rockapellaは、日本でも超有名なアカペラアーティスト。
ボーカルのスコットは、元東京ディズニーランドのパフォーマーだった時期もあり、日本語もペラペラ。日本語の曲もカバー・リリースしていたりします。
この他にも、アカペラ曲はたくさんありますが、何から聴いたらいいかわからない!という方向けに、個人的にとっつきやすいと思われるアカペラ曲をまとめてみています。
興味がある方は、是非一度読んでみてください。

国内外問わず、アカペラアーティストはたくさんいる。アカペラ用の曲もたくさんある
さぁ!アカペラを始めよう!
さて、ここまでアカペラの定義や、実際の映像をご紹介してきました。
アカペラやってみたくなりました?
アカペラをやってみたいと思ったら、まずはアカペラサークルに入りましょう。
アカペラは一人では出来ません。とにかく人がいるところに身を置くのが一番です。

サークルによって、ルールや活動頻度などは違います。
具体的にどんなことをするか興味がある方は、一度見学にいかれることをおススメします。


あ、大学生の皆さんは気をつけてくださいね。アカペラサークルに入ったことで、人生が変わってしまうことがあるようです。。
おわりに
アカペラなんて、歌がうまくないと難しいんでしょ?と、思われた方、
実は、そんなことはありません。
僕は、歌自体はそれほど好きでも得意でもありません。昔から音痴と言われてますし、カラオケもそんなに好きじゃないです笑
でも、アカペラは楽しい!
アカペラは確かに歌を中心とした音楽ですが、技術だけが評価される世界ではありません。エンターテインメント性で勝負することもできるし、極論ボイパであれば音感は関係ありません。
僕がアカペラに出会ったのは大学生の時ですが、ライブでたくさんの人から拍手をもらった時の快感が忘れられず、
社会人になった今でも、仕事の合間をぬっては練習を重ね、月に1度くらいのペースでステージに立っています。
きっと皆さんも、一度アカペラの楽しさを味わってしまったら、もうアカペラなしの生活には戻れないと思います。
それくらい人の声、音楽は素敵な世界です。
趣味で始めるのであれば、それほどお金もかからないですし、ライブに出るのが恥ずかしい人も、グループのみんなで歌っているだけで十分楽しいと思います。
興味も持っていただけた方、ぜひ一緒にアカペラを楽しみましょう!
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。